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西尾維新著「刀語 第四話  薄刀・針」

脅威の12ヶ月毎月刊行のシリーズ。
2・3話の読了メモはとうとう書きませんでしたが……。いやいや、3話目の舞台が出雲で、自分の生まれ育った土地!とか密かに思いましたが内容はまったくもう……でご当地の雰囲気まるでなしだったのでスルーした次第ナリ。

いちおうシリーズ全体のあらすじ。ウィキから。
剣を使わない剣術・虚刀流。その七代目当主である鑢七花は姉の七実とともに不承島で暮らしていた。しかし、奇策士・とがめの言葉により伝説の刀鍛冶・四季崎記紀の十二本の刀を集めるために旅立つことになる。

そんなこんなで第四話。薄刀の所有者は第一話のときから名前が出ていた錆白兵。前作までいろいろ前フリがあったので、どんなキャラなのか、向こう側が透けて見えるほどに薄く、十二本中もっとも扱いにくいとされる刀での戦闘はいかなるものなのか、興味しんしんで読み始めたら……。あれれ……。

以下またまたウィキから。
【錆白兵(さび・はくへい)】堕剣士。真庭忍軍に裏切られた後、とがめに依頼されて『刀集め』にでた“日本最強の剣士”。最初に入手した『薄刀・針』に魅入られて裏切った。『拙者にときめいてもらうでござる!』が口癖。女と見まごうような総髪の美少年。空に浮かぶ太陽ですら真っ二つにできるという触れ込みを持ち、その名に恥じぬ強力で多彩な剣技を持っていたらしいが、四巻において彼との戦闘シーンの全てがはぶかれたため、詳細は不明。 

そう。戦闘シーンのすべてが省かれていました。というか、錆が出てくるシーンは戦闘時以外のものもひとつもなく。「拙者にときめいてもらうでござる!」が見たかったなあ……。ほろり。
んで、七花ととがめは最初に周防に向かっているところと、最後に数ページ、錆との戦いがいかに大変だったかを語り合う、という、なんとも笑えることにそれだけの出番でした……。

作中の殆どを占めていたのが、七花の姉である七実と、まにわにの虫グループ頭領三人の戦闘でした。七実。かなりな病弱キャラだったのに、実は七花よりもずっと強くて、前日本最強だなんて聞いていない。一度見た技は覚えることが出来るなんてありえない。死なないでいるのが不思議なくらいの億の病魔に冒されつつ、そんな病魔に負けないくらいの強さも持ち、努力を拒まれ封じられるほどに強く、また、頭も切れどんな敵も冷酷に倒していくキャラなんて……。なんて…。
反則技だとは思うけど、やっぱり好きかも! と思います。おねえちゃん。
そんなおねえちゃん、3作後には……、という最後のフリに期待。

今回の全編に渡る肩透かしは、西尾先生の試験的な意図なのかもしれませんが。
シリーズの中では浮くんじゃないのかなーと思ったり。
それ以上の掟破りを今後やっていくのかな、とも思ったり。
異質な作品でした。
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