ゆったりのんびり、そして楽しく
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雨は降らないのに風が冷たい日。それでも湿度は高い気がします。今日は七夕ですね。そして2007年7月7日とやたらと7のつく日。七夕にちなんで今日は筍の写真を……。ん。ちなんでいますか。ちなんでいませんか。笹と竹は違うんですか。そうですか……。
竹は不思議な植物ですよね。木でも草でもない。そして一番興味深いところは中空である、というところ。何のための中空なのでしょうか。植物としては無駄な部分のような気がするのですが、きっと意味があるのだろうと思います。
強くて軽く、しなやかな竹。さらさら揺れる葉。素敵な植物です。
竹の一部の種類は、何年かに一度だけ花を咲かせるそうです。そして花が終わった竹林は枯れ、新しい竹林が生まれる。それもその周期は何十年という単位なのです。どんだけ面白い存在なんだろう。
食べるのならモウソウよりも破竹が好きです。
竹は不思議な植物ですよね。木でも草でもない。そして一番興味深いところは中空である、というところ。何のための中空なのでしょうか。植物としては無駄な部分のような気がするのですが、きっと意味があるのだろうと思います。
強くて軽く、しなやかな竹。さらさら揺れる葉。素敵な植物です。
竹の一部の種類は、何年かに一度だけ花を咲かせるそうです。そして花が終わった竹林は枯れ、新しい竹林が生まれる。それもその周期は何十年という単位なのです。どんだけ面白い存在なんだろう。
食べるのならモウソウよりも破竹が好きです。
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六部塚という言葉は今まで何度か小説で読みました。具体的にいつの時代だったのか特定されていたのか忘れましたが、いずれも昔々のお話です。いろいろな話があるようですが、記憶しているものを以下にまとめ。
村に余所者(技術者)がやってきて、村人に乞われてその技術を教えます。しかし報酬の段階で渋った村人が揉めた末にその技術者たちを殺害。後日、殺された技術者が村人の枕元にたち、祀らないと呪うと言い、実際に災厄があったのかどうか忘れましたが、その言葉に従い村人が祀った塚、それが六部塚だったような記憶があります。
村にやってきた流れ者が山に住み着き、村にそれまで無かった技術を伝承。このときまでは良い存在。それが殺された後に災いを齎すモノになる。良いものから悪いものに転じる。こういう流れは六部以外でも見たことあるような、と思います。妖怪の出来上がる一例だったかな。というか、この記憶自体、他のモノと混ざってしまっているかも……。
さて、話は現在へ。去年のことですが、私は家のすぐ近くにこの六部塚があることにはじめて気がついたのです。はじめて気付いた、というのはその名称について。それが六部塚だと知らなかっただけで、実は小さい頃から知っていた存在でした。それはずっと“ろこばかさん”と呼んでいた、お供え物をすると病気が治るお地蔵さん。まさかそれが小説でおどろおどろしく表現されていた六部塚だとは思いもしなかったのでした。
これだけでなく、周囲にいろいろ、意味の分からない、つまり意味が失われていたり、意味が示されていなかったりする事象が幾つかあります。親戚の地方で行われる祭りは、一日中白い服と独特の仮面に身を包んだ男たちが縄を持って駆け回り、出会う人すべてに縄を打ちつけています。旅行者も例外ではないので、私もしっかり叩かれて来ました……。夜になると白服仮面の男たちは、ぞろぞろと一斉に連なって移動を始めます。中に古代風の衣装の女性がひとりだけ居て、山の上のお宮に辿りつくと女性が何らかの儀式を行い、そのお祭りは終了します。なぜ叩くのか、白い服と仮面に意味はあるのか。ただ【こうしなければならない】ということだけが伝えられている、ように思うのは私がきちんと知ろうとしなかっただけなのかもしれませんが。こういうのを研究するのも面白そうだな、と思いますが、それもまた優先順位の関係で断念するものです。
村に余所者(技術者)がやってきて、村人に乞われてその技術を教えます。しかし報酬の段階で渋った村人が揉めた末にその技術者たちを殺害。後日、殺された技術者が村人の枕元にたち、祀らないと呪うと言い、実際に災厄があったのかどうか忘れましたが、その言葉に従い村人が祀った塚、それが六部塚だったような記憶があります。
村にやってきた流れ者が山に住み着き、村にそれまで無かった技術を伝承。このときまでは良い存在。それが殺された後に災いを齎すモノになる。良いものから悪いものに転じる。こういう流れは六部以外でも見たことあるような、と思います。妖怪の出来上がる一例だったかな。というか、この記憶自体、他のモノと混ざってしまっているかも……。
さて、話は現在へ。去年のことですが、私は家のすぐ近くにこの六部塚があることにはじめて気がついたのです。はじめて気付いた、というのはその名称について。それが六部塚だと知らなかっただけで、実は小さい頃から知っていた存在でした。それはずっと“ろこばかさん”と呼んでいた、お供え物をすると病気が治るお地蔵さん。まさかそれが小説でおどろおどろしく表現されていた六部塚だとは思いもしなかったのでした。
これだけでなく、周囲にいろいろ、意味の分からない、つまり意味が失われていたり、意味が示されていなかったりする事象が幾つかあります。親戚の地方で行われる祭りは、一日中白い服と独特の仮面に身を包んだ男たちが縄を持って駆け回り、出会う人すべてに縄を打ちつけています。旅行者も例外ではないので、私もしっかり叩かれて来ました……。夜になると白服仮面の男たちは、ぞろぞろと一斉に連なって移動を始めます。中に古代風の衣装の女性がひとりだけ居て、山の上のお宮に辿りつくと女性が何らかの儀式を行い、そのお祭りは終了します。なぜ叩くのか、白い服と仮面に意味はあるのか。ただ【こうしなければならない】ということだけが伝えられている、ように思うのは私がきちんと知ろうとしなかっただけなのかもしれませんが。こういうのを研究するのも面白そうだな、と思いますが、それもまた優先順位の関係で断念するものです。
未明から降り続いている小雨が自分以外の音を隠す帳のようにしとしと音を重ねる中、それを打ち破るように鋭い笛の音が鳴り響きました。時計を確認すると、六時半。そろそろ皆が起き始める時間帯です。
「今日は神楽の日か……」
家族の呟きを聞くまでもなく、特徴的なその笛の音は毎年欠かさず聞いているものなので覚えがありました。神楽が家々を歩き回る日なのです。
暫くするとそれは家にやってきました。
朗々と家の隅々まで届く声音で詠まれる豊作萬歳や商売繁昌、家族の幸せなどの言葉。ピーヒョロリとお祭りの時のように高らかな笛の音に、シャンシャカと打ち鳴らされる金属音、そして太鼓の音とが一体化した中、雨の降る庭で舞う二頭の獅子。舞うだけ舞ったらお札を置いて次のご家庭へ向かわれました。
朝から…
賑やかな…
写真を撮りたくてどうしようかとウズウズしましたが、こういうのは撮ってはいけないのかな、という判断により断念。これは多分、何か寄付とかしているのだろう……、お札を配りに来たついでの獅子舞なのだろう……、と思います。多分ね。
「今日は神楽の日か……」
家族の呟きを聞くまでもなく、特徴的なその笛の音は毎年欠かさず聞いているものなので覚えがありました。神楽が家々を歩き回る日なのです。
暫くするとそれは家にやってきました。
朗々と家の隅々まで届く声音で詠まれる豊作萬歳や商売繁昌、家族の幸せなどの言葉。ピーヒョロリとお祭りの時のように高らかな笛の音に、シャンシャカと打ち鳴らされる金属音、そして太鼓の音とが一体化した中、雨の降る庭で舞う二頭の獅子。舞うだけ舞ったらお札を置いて次のご家庭へ向かわれました。
朝から…
賑やかな…
写真を撮りたくてどうしようかとウズウズしましたが、こういうのは撮ってはいけないのかな、という判断により断念。これは多分、何か寄付とかしているのだろう……、お札を配りに来たついでの獅子舞なのだろう……、と思います。多分ね。
大雨洪水警報も発令するほどの日。時折激しくなる雨音を聞きながらF1フランスGP観戦しました。ぴりっとしない内容でしたが、フェラーリ復活ということもあり、今後、これから、というものを感じさせるところでしょうか。
ということで先日購入した西澤保彦著『黒の貴婦人』読了です。タックシリーズ。表題作を含む5つの短編。
【招かれざる死者】
ウサコとタカチが遭遇した殺人事件を、いつものメンバで議論という、いつものパターン。事件自体はとてもシンプルで途中までは予想どおりなのに、さすがに最後は意外で、さらには少しぞっとするものもあり、楽しめました。いつものメンバが学生時代の話。
【黒の貴婦人】
いつもの飲み会での、殺人事件の絡まない日常的な謎を扱った議論。“依存”でウサコが振り返っていた、タカチの執念ともいえる決意が語られるシーンを含むので、ドキドキしました。なので依存の手前のあたり、皆が学生の頃のお話。
【スプリット・イメージ】
女の子だけの合宿に料理係として同行することになったタック。そこで起こった殺人事件についての話。いろいろな女の子たちが可愛く、そして、やっぱり少し怖いな、と感じる一作。帰ってきているタカチがちらっと出演。タックたちは既に社会人(?)。
【ジャケットの地図】
地図が隠されたジャケットを追う女性の一人称のお話。優しい物語だなあ、という印象。
【夜空の向こう側】
ご祝儀袋の中身が抜き取られていた問題を議論するウサコとボアン先輩。疑われたのは教師をする新郎の可愛がっていた生徒たちだった。ボアン先輩が国語教師になったあたりの話。
どれも犯罪に至る動機がとても興味深い。登場人物の作り方も含めて好きな作家さん。ただしミステリ的な部分については割と簡素なので、重厚なのとかトリック好きさんにはおすすめできず。
それにしてもこのシリーズ、刊行順と中身の時間軸がバラバラ、さらには出版社もバラバラなのでなかなかに読みにくい。これで中身がいつも同じ調子ならまだいいのだけれど、主人公たちが成長し、関係が徐々に変わっていく物語なので、いい加減には読みたくないのだ。
個人的には依存のあたりが好きなのだけれど、そこに至る流れ、そしてそれまでの皆の関係性も含めて好きなので、何も知らない状態から出版社も版型も違うこのシリーズをそれでも刊行順に探し当てて読めてよかったな、と思います。
ということで先日購入した西澤保彦著『黒の貴婦人』読了です。タックシリーズ。表題作を含む5つの短編。
【招かれざる死者】
ウサコとタカチが遭遇した殺人事件を、いつものメンバで議論という、いつものパターン。事件自体はとてもシンプルで途中までは予想どおりなのに、さすがに最後は意外で、さらには少しぞっとするものもあり、楽しめました。いつものメンバが学生時代の話。
【黒の貴婦人】
いつもの飲み会での、殺人事件の絡まない日常的な謎を扱った議論。“依存”でウサコが振り返っていた、タカチの執念ともいえる決意が語られるシーンを含むので、ドキドキしました。なので依存の手前のあたり、皆が学生の頃のお話。
【スプリット・イメージ】
女の子だけの合宿に料理係として同行することになったタック。そこで起こった殺人事件についての話。いろいろな女の子たちが可愛く、そして、やっぱり少し怖いな、と感じる一作。帰ってきているタカチがちらっと出演。タックたちは既に社会人(?)。
【ジャケットの地図】
地図が隠されたジャケットを追う女性の一人称のお話。優しい物語だなあ、という印象。
【夜空の向こう側】
ご祝儀袋の中身が抜き取られていた問題を議論するウサコとボアン先輩。疑われたのは教師をする新郎の可愛がっていた生徒たちだった。ボアン先輩が国語教師になったあたりの話。
どれも犯罪に至る動機がとても興味深い。登場人物の作り方も含めて好きな作家さん。ただしミステリ的な部分については割と簡素なので、重厚なのとかトリック好きさんにはおすすめできず。
それにしてもこのシリーズ、刊行順と中身の時間軸がバラバラ、さらには出版社もバラバラなのでなかなかに読みにくい。これで中身がいつも同じ調子ならまだいいのだけれど、主人公たちが成長し、関係が徐々に変わっていく物語なので、いい加減には読みたくないのだ。
個人的には依存のあたりが好きなのだけれど、そこに至る流れ、そしてそれまでの皆の関係性も含めて好きなので、何も知らない状態から出版社も版型も違うこのシリーズをそれでも刊行順に探し当てて読めてよかったな、と思います。
映画化で浮かれたキャンペーンが繰り広げられているかと思いつつ向かった書店で、新刊の影も形も見つけられなかった昨日。田舎ののんびりさにうんざりしながら今日は別の本屋さんへ向かいました。そうしてやっとで発見。映画化のPOPも何も無く積んでありました。ま、いっか。
●『クレイドゥ・ザ・スカイ』●森博嗣著●単行本●映画化に沸く(?)スカイ・クロラシリーズ最新作。相変わらずの美しい装丁にほくほく。シリーズはこれで最後ですね。(シリーズ内の時間軸はこの作品が最後にあらず、ですが)また先生みたいにシリーズ全部を揃えて並べて写真撮りたいな。
●『黒の貴婦人』●西澤保彦著●文庫●タックシリーズ。短編集。長らく探していた物をやっとで購入。というか、タイトルも出版社も分からない状態で探していたという無茶な状態だったのですが。本屋に行くとたまに思い出して著者名を頼りに探して、またネットで調べてから来よう、と思ったまま忘れてしまっていたのです。今日は出かけ前にウィキでちゃんとチェックしました。