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nasu.jpg六部塚という言葉は今まで何度か小説で読みました。具体的にいつの時代だったのか特定されていたのか忘れましたが、いずれも昔々のお話です。いろいろな話があるようですが、記憶しているものを以下にまとめ。

村に余所者(技術者)がやってきて、村人に乞われてその技術を教えます。しかし報酬の段階で渋った村人が揉めた末にその技術者たちを殺害。後日、殺された技術者が村人の枕元にたち、祀らないと呪うと言い、実際に災厄があったのかどうか忘れましたが、その言葉に従い村人が祀った塚、それが六部塚だったような記憶があります。

村にやってきた流れ者が山に住み着き、村にそれまで無かった技術を伝承。このときまでは良い存在。それが殺された後に災いを齎すモノになる。良いものから悪いものに転じる。こういう流れは六部以外でも見たことあるような、と思います。妖怪の出来上がる一例だったかな。というか、この記憶自体、他のモノと混ざってしまっているかも……。

さて、話は現在へ。去年のことですが、私は家のすぐ近くにこの六部塚があることにはじめて気がついたのです。はじめて気付いた、というのはその名称について。それが六部塚だと知らなかっただけで、実は小さい頃から知っていた存在でした。それはずっと“ろこばかさん”と呼んでいた、お供え物をすると病気が治るお地蔵さん。まさかそれが小説でおどろおどろしく表現されていた六部塚だとは思いもしなかったのでした。

これだけでなく、周囲にいろいろ、意味の分からない、つまり意味が失われていたり、意味が示されていなかったりする事象が幾つかあります。親戚の地方で行われる祭りは、一日中白い服と独特の仮面に身を包んだ男たちが縄を持って駆け回り、出会う人すべてに縄を打ちつけています。旅行者も例外ではないので、私もしっかり叩かれて来ました……。夜になると白服仮面の男たちは、ぞろぞろと一斉に連なって移動を始めます。中に古代風の衣装の女性がひとりだけ居て、山の上のお宮に辿りつくと女性が何らかの儀式を行い、そのお祭りは終了します。なぜ叩くのか、白い服と仮面に意味はあるのか。ただ【こうしなければならない】ということだけが伝えられている、ように思うのは私がきちんと知ろうとしなかっただけなのかもしれませんが。こういうのを研究するのも面白そうだな、と思いますが、それもまた優先順位の関係で断念するものです。
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